建物と福祉

健やかな子供に…
社会福祉法人・小鳩会と松井工業の願いです。


築10年を迎えた小鳩会の建物。増築の計画も進んでいます。



小学生たちが集まる家庭的な雰囲気のリビングルーム。


乳児室では保育士さんたちの仕事が四六時中続きます。


平成6年寄贈された住宅を使った「おもちゃ病院」がいち早く開設されました。「物を大切にする」心は「人をも大切にする」のです。

「心身ともに健やかな子ども」「他人の痛みがわかり、思いやりの持てる子ども」───『社会福祉法人・小鳩会』が目指す養護方針です。

0歳から2歳児までを預かる「小鳩乳児院」と、2歳児から18歳までを預かる「小鳩の家」。その歴史をひもとくと、昭和25年まで遡ります。

当時は、大津市立の施設として開設されましたが、36年、婦人民政児童委員などの有志が社会福祉法人小鳩会を設立。42年にはそれまでの乳児院に児童養護施設を併設しました。平成4年に今まで木造であった園舎を家庭に近い居住設備に整えた現在の新園舎が完成。「旧園舎、新園舎ともに松井工業さんに施工をお願いしました。お付き合いのきっかけは、松井工業さんの人にやさしい住まいづくりの建築姿勢が、小鳩会の健やかな子ども育成の福祉理念と相通じるところにあります。私どもの施設整備、施工に際し、『どうすれば子どもにとって良い福祉ができるのか』というディスカッションから参加していただき、施工担当、営業の方に常に理解を深めていただいております」と天満理事長さん。

「物心両面で松井工業さんに
お世話になっています」
と天馬理事さん。

そばで事務主任の宗田さんが「平成4年に施設を新しくする時には、思わぬアクシデントもありましたが、理事長はじめ地域の方々、松井工業の森川営業部長のご尽力のお陰でいっそう強い絆ができました」と。

「我々職員は、親とはなれて暮らす子ども達に、一般家庭とそん色のない暮らしを送らせてあげたいのです。赤ちゃんからお預かりしている子どもが小学生になり、中学生になると、下の子どもの面倒をよく見てくれます。俗にいう『お兄ちゃんお姉ちゃん意識』が芽生えてきて、『思いやりの持てる子ども』という方針が徐々にカタチになりつつあります」

何らかの事情で家庭から離れて暮らす子ども達と、寝食を忘れて働く職員の方々。日々の救いは、子ども達の屈託のない寝顔と明るい笑顔のようです。